汗をかくことは健康維持に大切?サウナ・岩盤浴とヒノキ酵素風呂
汗をかくことと、健康の関係
「最近、思いきり汗をかいたのはいつですか?」
運動をしたとき。
お風呂にゆっくり入ったとき。
サウナや岩盤浴に入ったとき。
体がしっかり温まり、たくさん汗をかいたあとに、
「すっきりした」
「気持ちよかった」
と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
酵素風呂もまた、 体を温めて汗をかく温浴方法のひとつです。
では、
「汗をかくこと」と健康には、どのような関係があるのでしょうか。
汗には体温を調節する大切な役割があります。 さらに、サウナなどの温熱刺激によって起こる体の反応についても研究が進められています。
汗の大切な役割は「体温調節」
人間が汗をかく大きな理由のひとつが、
体温調節です。
体温が上がると汗が出て、 その汗が皮膚から蒸発するときに熱を逃がします。
発汗は、 人間の体にもともと備わっている大切な仕組みです。
ただし、
「汗をたくさんかけば、体の毒素が排出される」
という、いわゆる「デトックス」については 慎重に考える必要があります。
体内の不要な物質の処理や排出には、 肝臓や腎臓、消化管などが重要な役割を担っています。
そのため、
「たくさん汗をかけば毒素が抜ける」
と単純に考えることはできません。
注目されている「体を温めること」
一方、研究されているのが、
サウナや温浴などによる温熱刺激
です。
体が温まると、
- 体温が上がる
- 皮膚の血流が増える
- 心拍数が変化する
- 発汗が起こる
など、さまざまな生理反応が起こります。
特にサウナについては研究が多く、 継続的な利用と心血管系の健康との関連などが研究されています。
ただし、
「サウナに入れば病気を予防できる」
と単純に言い切れるものではありません。
研究によって結果に違いもあり、 温熱による健康への影響については現在も研究が続いています。
汗をかく方法はいろいろあります
体を温めて汗をかく方法には、 いろいろあります。
- 運動
- 入浴
- サウナ
- 岩盤浴
- 酵素風呂
サウナも岩盤浴も酵素風呂も、 体を温めて発汗するという点では共通しています。
ただし、
- 温度
- 湿度
- 熱の伝わり方
- 体の温まり方
- 入浴時の感覚
などには違いがあります。
酵素風呂の大きな特徴は「発酵熱」
では、 酵素風呂にはどのような特徴があるのでしょうか。
大きな違いのひとつが、
熱をつくっているのが「発酵」であることです。
サウナでは、 ストーブなどによって室内を温めます。
岩盤浴では、 温められた岩盤などから熱を受けます。
それに対して酵素風呂では、 おが粉や米ぬかなどを発酵させ、 そのときに発生する自然の熱を利用します。
つるせんでは「ヒノキのおが粉」を発酵
大宮氷川酵素風呂つるせんでは、
ヒノキのおが粉
を使用しています。
ヒノキのおが粉に米ぬかなどを加え、 水分や空気を調整すると、 微生物の働きによって発酵が進みます。
そして、 発酵に伴って熱が発生します。
ヒーターでおが粉を高温にしているわけではありません。
微生物の活動によって自然に生まれる「発酵熱」
を利用しているのです。
つるせんでは毎日おが粉を混ぜ、 水分や空気などを調整しながら、 発酵状態を管理しています。
ヒノキにはどんな成分がある?
ヒノキは、 日本で古くから建築や浴槽などに使われてきた木です。
現在では、 ヒノキに含まれるさまざまな天然成分についても研究されています。
ヒノキの精油などには、
テルペン類をはじめとするさまざまな揮発性成分
が含まれています。
ヒノキ由来の成分については、 抗菌・抗真菌作用などを調べた基礎研究もあります。
また、 ヒノキの香りと人間の生理反応について調べた研究もあります。
ヒノキ葉精油の香りを嗅いだ際に、 自律神経活動などの変化を調べた小規模な研究では、 副交感神経活動の増加など、 生理的なリラックス反応が報告されています。
ただし、
これは「ヒノキ酵素風呂に入れば同じ効果が得られる」という研究ではありません。
ヒノキという素材そのものについて、 さまざまな科学研究が行われているということです。
「ヒノキチオール」とは?
ヒノキに関連する天然成分として知られているもののひとつに、
ヒノキチオール(β-thujaplicin)
があります。
ヒノキチオールについては、 抗菌作用などさまざまな生物活性が基礎研究で報告されています。
ただし、
「ヒノキ」という名前が付いているため、
日本のヒノキにはヒノキチオールが豊富に含まれている
と思われることがありますが、 実際にはそれほど単純ではありません。
日本のヒノキからヒノキチオールを単離した研究がある一方で、 木曽ヒノキの木部油からは検出されなかったという研究もあります。
樹種だけでなく、
- 木のどの部分を使用するか
- どのように抽出するか
- 原料の状態
などによっても、 確認される成分は異なります。
そのため、つるせんでは、
「ヒノキチオールが体に吸収されて健康効果をもたらす」
とは説明していません。
さらに興味深い「ヒノキ × 発酵」
つるせんで使っているのは、 単なるヒノキのおが粉ではありません。
微生物によって発酵しているヒノキのおが粉です。
発酵とは、 微生物によって物質が分解・変換されていく現象です。
食品でも、
- 大豆から味噌や納豆
- 米から日本酒
- 牛乳からヨーグルト
など、
微生物の働きによって 原料に含まれる物質が変化します。
では、
ヒノキのおが粉を発酵させると、その成分はどのように変化するのでしょうか。
そして、
発酵しているヒノキのおが粉に体を包まれることには、温熱以外にも何か特徴があるのでしょうか。
これは、とても興味深いテーマです。
しかし現在のところ、
ヒノキのおが粉を発酵させた酵素風呂について、人への健康効果まで十分に解明されているとはいえません。
だからこそ、 分かっていることと、 まだ分かっていないことを分けて考えることが大切です。
科学的に分かっていること、まだ分からないこと
現在の研究から比較的よく分かっているのは、
体を温めることで、体温調節・血流・心拍・発汗などの生理反応が起こることです。
また、 サウナなどの温熱刺激については、 健康との関係を調べる研究が世界各地で続けられています。
ヒノキについても、 精油や天然成分などを対象とした研究があります。
一方で、
「ヒノキ × 微生物 × 発酵 × 温熱」という環境が、人の体にどのような影響を与えるのか
については、 まだ分からないことがたくさんあります。
つるせんでは、 まだ分かっていないことまで 「健康効果」として断定するのではなく、
科学的に分かっていることを大切にしながら、
- 体が温まる
- 汗をかく
- ヒノキのおが粉に包まれる
- 発酵熱を体感する
という酵素風呂ならではの体験を 楽しんでいただきたいと考えています。
まとめ
サウナ、岩盤浴、酵素風呂には、
体を温めて汗をかく
という共通点があります。
その中でも酵素風呂の特徴は、
微生物の発酵によって生まれた熱を利用すること。
そして、つるせんでは、
ヒノキのおが粉を発酵させ、その中に体ごと包まれる
という温浴方法を採用しています。
科学的に分かっていること。
まだ分かっていないこと。
そして、 実際に入ってみることで感じられること。
それぞれを大切にしながら、 酵素風呂という温浴方法を楽しんでいただければと思います。
参考文献・参考資料
-
Laukkanen JA, Kunutsor SK. The multifaceted benefits of passive heat therapies for extending the healthspan: A comprehensive review with a focus on Finnish sauna. International Journal of Circumpolar Health. 2024.
-
Rodrigues P, et al. Passive heat therapy: a promising preventive measure for people at risk of adverse health outcomes during heat extremes. Journal of Applied Physiology. 2024.
-
Ikei H, et al. Physiological effect of olfactory stimulation by Hinoki cypress (Chamaecyparis obtusa) leaf oil. Journal of Physiological Anthropology. 2015.
-
Koyama S, et al. A new substance (Yoshixol) with an interesting antibiotic mechanism from wood oil of Japanese traditional tree (Kiso-Hinoki), Chamaecyparis obtusa. General Pharmacology. 1997.
-
The Precious Potential of the Sacred Tree Chamaecyparis obtusa (Siebold & Zucc.) Endl. as a Source of Secondary Metabolites with Broad Biological Applications. International Journal of Molecular Sciences. 2024.
※この記事は、酵素風呂による疾病の治療・予防効果を示すものではありません。温熱やヒノキ由来成分について報告されている研究と、酵素風呂そのものの効果は区別して紹介しています。